こんにちは。
今回は2017年5月に訪れた横浜町の吹越烏帽子岳編です。
地図で横浜町周辺を見ると、この吹越烏帽子岳が地域の高さのピークであり、いかにも眺望が開けていそうだなとわかります。
実際、私の師匠である「青森県の山」の吹越烏帽子岳のページでも、360°の眺望があると紹介されています。
西に陸奥湾、東に太平洋。
前から行ってみたいなと思っていたので、5月、横浜町菜の花の季節に行って参りました。
浅虫、朝7時、湯ノ島にお岩木山付き。
まあもうちょっと早い時間が良かったのですが、大体自分の場合は出発がイメージよりも遅れてしまう事が多く、今回もそれ。
朝明るくなるのが早くなってきているので、少なくとも朝6時までにはこの辺にいたかったのですが。
ここで朝食を取ってから出発。
まだ平内町の辺りですかね。
山側の川は陸奥湾へ注ぐ。
野辺地を過ぎて国道279号線に乗ります。
ちなみに野辺地まで自転車で来たのは初めてです。
左手に陸奥湾を見ながら、北上し始めます。
海岸沿いを北へまっすぐ伸びる道。
ハー。良い天気だ。
北へ一直線 三村申吾 を彷彿とさせますな。
どこまでも続いていそうな道。
北海道の懐深い所は、こんな感じで延々道が続いているのだろうか。
小さな起伏が点在しています。
夏泊辺りからこっちの方向を見ると、風車が見えます。
今回はそのふもとまで来たという事に。
横浜町に到達。
道中はこんな感じで道路幅がギリギリなので、走行に気を遣いました。
付近で下北半島縦貫道路の工事が行われているようで、大型ダンプの往来も多く、なおさら神経を使いました。
こういう道路では自転車+進行方向の車と対向車線の車が重なると、道路が詰まってしまうんですよね。
それでもこの辺りでは荒っぽい運転をする車を見かけず助かりました。
青看が見えてきました。
ここで右折して山側に入って行きます。
菜の花が咲いていました。
横浜町と言えば、菜の花とナマコかな、というイメージ。
あ~ この明るい黄色の花は何とも風景を作り上げる力がありますなあ。
道なりに進んで行くと、やがて「第一明神平」と示された青看が出てきます。
ここをその方向へ左折。
こういう案内看板があると頼もしい。
描かれているキャラクターは・・・確かなっちゃん、という名前だったような気がする。
お、あれが吹越烏帽子岳かな。
うむ、なだらかな山容ですね~。
舗装が途切れてダートになりました。
轍があるしこれくらいなら降りずに乗って行きます。
何かが試験的に栽培されていた所。
ここにちょいとおじゃまして、山を登る前にお昼ごはん。
風があるので木々の葉ずれの音が心地良い。
陽射しはこの季節にしてはきつく、風がなかったらかなり暑く感じそうな所でした。
それでも飲み物はどんどん減りました。
登山口。
色々な看板が並んでいますね。
山頂付近に熊が出没しているとの事。
えっ?山頂付近?
山頂には居るものじゃないと思っていたので意外でした。
とりあえず熊よけの鈴をセット。
うあー。
森林浴と言わずとも、こういう林の中を歩くのは気持ちいい。
ほへ~。
背の高い木々。
何の木なんだろうか。
林の中をわしわし進む。
楽しいなあ。
小学校の遠足とか、そんな雰囲気を思い出すなあ。
木が折れて、その下をくぐる。
視界が開けると、山頂が見えました。
青空だ。
笹が密集していて足元が見えない所も。
でも、道に迷う心配はなさそう。
ちらりと、太平洋が見えています。
野辺地、陸奥湾方面。
やはり眺望が開けています。
わはー。
陸奥湾。
国道279号が左から右へ。
黄色い菜の花畑が点在。
青空を切り取ったような山頂間近。
「横浜中学校 統合十周年記念全校登山」という碑もありますね。
やはりこうした山の近くの学校などでは、靄山もそうでしたが、学校行事として登山があるんでしょうね。
俺の家あのへん!とか話したりしたんだろうなあ。
北西方面。
向こうに見えているのは下北半島の脇野沢辺りだろうか。
吹越烏帽子岳の他にも、いくつかピークがありそうな感じです。
太平洋方面。
水平線と緑が鮮やかだ・・・。
動画をどうぞ。
機材を使っていないので多少のブレがあります。
下ります。
山は登りよりも下りの方が難しいと思いませんか。
山頂付近は砂混じりで急斜面になっているので、一歩一歩、慎重に下りましょう。
しかし、ふもとの看板にあったように、この辺で熊が出るのだろうか。
とても居そうな雰囲気に見えないですね。
うおっと、ヘビの通過です。
左から、右のヤブへ進んで行きました。
踏まなくてよかった。
ふもとまで下りて、吹越烏帽子岳を終えました。
さて時刻は午後3時。
正直ここまででかなり疲れていたのですが、今回はもう1つ目的があって、それはもう菜の花畑を見に行く事でした。
吹越烏帽子岳まで約70km。
という事は当然帰りも70kmは漕がなければならず、残存体力的には黄色信号なのですが、自分の装備ではしょっちゅう来る事もできないので、菜の花畑まで行ってみる事にしました。
大豆田小学校は最初「だいずた」と読むのかなと思っていたのですが、正確には「まめだ」と読むようです。
閉校してしまったようです。
あとで調べてみると、この大豆田小学校を含む町内の4つの小学校が統合されて、横浜小学校という新しい小学校になったようです。
新築された小学校なのでとてもきれいで設備も良さそうな学校でした。
大豆田小学校は2016年春に閉校という事でそれから1年経っている訳ですが、それでもどこか子どもたちが走り回っていた頃の雰囲気が、まだ残っている感じがしたグラウンドでした。
菜の花畑は横浜町恒例、菜の花フェスティバルの会場に見に行くのですが、少し距離があります。
会場までやって来ました。
今日はお祭り当日ではないので、人影は少ないです。
菜の花いっぱい。
きいろがいっぱい。
風車と。
菜の花の迷宮へようこそ。
花畑で迷いたい。
青 白 緑 黄色。
絵になる、白い二つの椅子。
菜の花迷路を抜けて、戻りに入りました。
途中、横浜町海水浴場に寄りました。
ひらけていて陸奥湾の波が寄せる落ち着いた感じの砂浜ですね。
だいぶ老朽化した建物。
海水浴の監視台かな。
さきほどの大豆田小学校が閉校して統合されたという事は、やはり人口が減少しているのだろう。
この先、かつての賑わいがこの海水浴場に戻る事はあるのだろうか。
県庁所在地の青森市でも全国的な人口減少の例外ではなく、ここ10年間でおよそ23,000人、約8%減少した。
人口30万人規模の都市で年2,300人減少というのは、学校のテストで例えればかなり悪い点数のはずで、全国の自治体で人口2万人くらいの町は普通にあるから、言ってしまえばこの10年でひとつの町が消滅した事になる。
海を眺めながら補給食を取り、さて、戻るか・・・と自転車を少し押し歩いてから乗った所ですぐに違和感が。
降りて見てみると前輪がパンク。
タイヤをチェックすると短い釘が刺さっていた。
ちょっと押して歩いた所で刺さったようだ。
実は今まで歩いて戻れる距離内でしかパンクした事がなく、遠い出先でパンクしたのは初めてでした。
遠距離行だったのでパンク修理用品は持ってきていましたが、外でパンクを直すのは初めて。
さてスムーズに直せるだろうか・・・と早速作業に。
幸いにも後輪より手間の少ない前輪。
チューブの穴をパッチで埋めるのではなく、チューブそのものを交換。
チューブをリムに挟まないように注意して交換完了。
所要時間30分。
慣れれば10分以内に直せるようになると思います。
時刻は午後5時。
時間に余裕があれば交通量の少なそうなルートを選びたい所ですが、残存体力的にも野辺地町へ最短の国道279号を選ぶしかなく、再度道路幅のきつい区間への突入を覚悟。
午後6時40分、野辺地町付近で。
フゥ~。ここまで戻ってくると、一安心。
道中は思ったよりも交通量が少なかったので助かりました。
あとは野辺地から平内へ向かう途中で1箇所、道路幅の狭い区間を突破するだけです。
もうヘロヘロですが、そこは速度を上げて素早く通過してしまいたいので、ここからはペースを落として脚をためておきましょう。
ちなみに自分の中~長距離行の平均時速はいつも大体16km/hくらいです(笑)。
野辺地町を発ってからは最後の攻略ポイントで一気に脚を使って通過。もう辺りは真っ暗でした。
平内町も青森市側に近付く頃、左足がつったような状態になり、疲労もあったので海岸沿いで1時間ほど休みました。
家に着いたのは午後10時を過ぎていたと思います。
しかし慣れない山登りと長距離行のせいで左足のひざ裏を痛めてしまい、その後2週間くらいは痛みや違和感が残りました。
どうも山を下りる時に膝周辺に過度の負荷が掛かってしまったようです。
という訳で今回は吹越烏帽子岳編でした。
標高500mほどの山で、あれだけの眺望が得られるのは素晴らしいと思います。
当日は風が強かったですが、そのぶん風の音や葉ずれの音が聞こえてよかったです。
山では何組かの登山者とすれ違いましたが、その中に年配の方のグループがあって、ほとんどが女性でした。
登山番組とかを見ていても、女性、特に年配の女性は、ああいう急な勾配がある山をよく登れるなあと思います。
体力的に、女性は男性を人生のある時点で逆転しているんじゃないかと思ったりしますね。
自転車の走行距離的には、竜泊ライン編の178kmに次ぐ169kmとなりました。
山登りも入れるなら往復で100km以内、いや80km以内にしておきたい所です・・・。
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