2017年11月16日木曜日

大倉岳・赤倉岳編




こんにちは。
今回は2017年9月に行って来た、大倉岳・赤倉岳編です。



赤倉岳は八甲田山にも赤倉岳という同じ名前の山がありますが、今回は蓬田村のほうの赤倉岳です。
これと大倉岳、袴腰岳を合わせて「蓬田三山」と呼ばれているそうです。
中山山脈にあり、もしかしたら蓬田村以外の自治体にも跨っているかも知れません。
蓬田バイパスを走っていると左手に中山山脈が並走するように続いていて、前からこのどれかの山に登ってみたいなあと思っていた次第。














蓬田バイパスの在来線付近。
山手には新幹線の線路が北に向かって伸びており、この辺は海から国道、バイパス、在来線、新幹線のいわば4つのレーンが南北に並走している事になりますね。














蓬田三山方面を望む。
田んぼは稲刈り目前という所でしょうか。















濃い緑の所から蓬田城址一帯という事になります。















入り口。
今回は当初、蓬田三山のうち袴腰岳に登るつもりでいました。
蓬田村から袴腰岳に登る場合はここから山手に入って行きます。
しかし何やら、電気工事作業中の看板が立っていますね・・・。














蓬田城の解説板。
1238年の鎌倉時代に築城されたそうです。
ひえー、そんな昔に?














蓬田八幡宮、という事でいいのだろうか。
登山の安全を祈願。














道なりに進むと、案内板が。
こういうのがあると迷わない。
更に進んで新幹線の高架の所まで行くと、交通誘導員の姿が。
先ほど入り口にあった看板通り、工事作業をやっているとの事で、この先何箇所かでも作業中らしい。
そこには通行止め、という看板も立ててあったけれど、通りたいのであれば通ってもいいよと言われたが、少し考えて、作業の邪魔をするのもなんだなと思い自重。














袴腰岳へは蓬田小学校の通りからも行けるという情報をチラッと覚えていたので、バイパスまで戻って移動。
しかし調べてみたら蓬田小学校の通りから直接行けるのは大倉岳・赤倉岳であり、袴腰岳へはその周回ルート途中の分岐からアクセスできるとの事。
ただ、地図を見ると分岐から袴腰岳への間の距離が長く、山での1キロは平地よりも相当時間を要する事を東岳編で体験していたので、これは多分無理だろうなと思い、大倉岳・赤倉岳の2山を登るプランに変更。



こちらのルートも道中に案内板があり、ありがたい。
この写真の先はひらけた水田地帯になって十字路がありますが、山側へ進路を取っていきます。














大倉岳・赤倉岳登山口まで5.5km。
行ける所まで自転車で進んでいこう。














舗装が途切れて、砂利道に。
だが、これくらいであれば、まだまだ行くわよー。














この辺りが限界かなと思い、自転車を停めて徒歩に切り替えます。














「無名橋」とな。
経緯が知りたいですねw
そんなに深い理由はなさそうですが。














川沿いも通ります。














植物や、キノコの名前がわかる人はすごい。














植えていた木が切られた跡。
産業用として植林しているのだろうか。














「吹取橋」。
名前があった。














「蟹田営林署」と記されている。
この辺は蟹田が管轄しているんですね。














平成6年9月に完成したらしい。
20年以上も前か。














林道の中をザクザク歩く。














花もあります。














登山口まで1.2km。
もう少しだ。














「阿弥田川橋」と記されています。
バイパス入り口辺りの地名もそうだった気が。














蓬田観光協会の大倉岳コースの紹介によると、ここが「橋のない川」という記述部分に当たると思われる。
この先の河床路は、増水時・冠水時は通行を「禁止」しているとの看板。
禁止、なのですね。
禁止という事は、渡ってはいけないという事だ。



水流というのは見た目以上に強い力を持っていて、このくらいなら大丈夫でしょと思って入ってみると、えっ?ていうくらいの圧力があるのに驚く。
中学生の頃、防波堤のテトラポットの上で釣りをしていて、近くを船が通ると波が押し寄せて来るのだけど、いつもだったら足元まで波が上がって来る事は無いのに、その時は大潮だったのか波がテトラポットに被り、自分の足首くらいの高さまで押し寄せた。
瞬時に「ヤバイ!」と思ったけれど、両足が波の圧力に包囲されるような感じになって動かせず、戦慄したのを覚えている。














所々に顔を出している石があるので、これらから取捨選択してルートを決めて渡る。
でも片足が水にじゃぼっと浸かっちゃいましたw














わかる人はわかる花の名前。
私はその名を知らず・・・。














「入山心得十章」。
どれどれ・・・。
一.完了
二.簡易雨衣なし マッチなし 食糧まずまず
三.未実施
四.了解
五.了解
六.対象外
七.対象外
八.了解
九.了解
十.対象外

天気は確認してきたから大丈夫だけど、マッチなどの火を起こせる道具は携行すべきだったなあ。
以前はザックにライターを入れていたけど、危ないかなと思って外したままだった。














この出発地点からは大倉岳へも赤倉岳へも行ける。
おすすめは大倉岳→赤倉岳だったので、素直にそのルートで行ってみる事に。
大倉岳へは3.5kmだ。
東岳よりも長いぞ。














三山の案内図。
これを見ると大倉岳の先に確かに袴腰岳への分岐がある。
しかし距離が長い。
現在11時10分。

入山心得十章 その五 「自分の体力に合った行動をする。」

袴腰岳へは時間的にも体力的にも無理という結論が出るのに、時間はかからなかった。
大倉岳と赤倉岳を周遊しよう。














案内図にあるC点まで進みましょう。














ここが大倉岳登山口。
よし、じゃあ行きますか。














標識の周りを見渡すと、左手の方向がこのようにひらけていたので、こっちだなと思って進むもどうもおかしい。
いきなりの藪続きで、踏み跡が感じられない。
蓬田三山は人気の山という事だから、この状況はおかしい。
先ほどの大倉岳登山口の標識まで戻って辺りを見回してみると、標識の裏側に道があった。
灯台もと暗し、である。















たぶんシダ植物の仲間なんだろうなというのはわかる。














倒木。
どういう原因で折れたのだろうか。
ミシミシミシッ   ギィーーー   ズサーーーン
倒れた時はこんな感じかも知れない。














接写という機能を正確に使えた写真。
赤い実。














いやーツルツルして手触りがいいなあ、と思ったら皮がはがれていた状態だったのだ。














太く、大きな木も点在していた。














細かく黄色い花。














楽しい森歩き。














コケかなと思ったけど小さいシダ植物のようにも見える。














後潟分岐。














「後泻」となっている。
この漢字は初めて見たなあ。昔はこの字が後潟として使われていたのだろうか。
そしてこの後潟分岐は後潟のどの辺に連結しているのだろう。














ササが出てきました。














現在12時20分。
登山口から1.7kmで1時間かかっているので、やはり山での進む速度はかなり落ちるのだ。
大倉岳へはあと1.3km。













          

きのこー。
食べられる種類?














大倉岳避難小屋に到着。
入り口をビニルシートで閉じるように固定気味にしてあって、中へは入らなかった。



私の山の師匠本「青森県の山」の新版によると、解体予定という事が後日わかった。
なお、この山小屋の経緯については「Web東奥/とうおう写真館 あおもり110山/大倉岳」にて紹介がある。














所々で保安林の標識を見かける。
土砂流出防備と書いてある。














木のトンネルだー。
風が強めに吹いていて、葉ずれの音がすごい、が心地良い。














朽ちかけた祠があった。














文字が消えかけて読めない。














急登を終えると大倉岳頂上が見えた。
鳥居をくぐって辿り着く。














国土地理院の三角点が片隅に。














奥の方にも踏み跡があって、何がしかのルートがあるのかも知れないですが、状況的には無理をしない方がよさそうでした。














陸奥湾方面。
風が吹き渡っております。














大倉岳頂上。
標高は 677m。














蓬田バイパス方面。
水田地帯があんなに遠くにあって驚いた。
バイパスから見ると水田地帯から山まではそんなに遠くないように見えるのだが、実際は山までの懐が深いのだ。















青森市方面。














外ヶ浜方面。
横に走っている道が県道12号線。














山頂からの30秒弱動画です。














1時間ほど休憩してから下りに。
そのまま赤倉岳に向かいます。
所々に、左上に写っているような目印のピンクテープがある。
道に迷わないためのものだが、これは本当にありがたい。
特に踏み跡が薄い区間では、これを見かけるとほっとする。
















この角度では登山道がわかりづらいが、足元を見ると何とか踏み跡を確認できます。














赤倉岳目前。
植生の丈が短くなった。














おお!?
大倉岳側を振り返ると、海が見える。














赤倉岳頂上に到着。
赤倉岳という事でなのか赤いほこらがありました。















 「頂想紀」と書かれています。
この中におそらく登山者ノートが納められているのだと思いますが、金具が固くなってて動かせず、力任せにやると破損してしまいそうだったのでやめました。














西側にはやはりつがる市方面の日本海が見えました。
県道2号の峠を越えて七里長浜に行った事があるので、ここからその海が見えた事には感動しました。
海がすぐ近くなのに驚き、一人ではしゃいでましたw














外ヶ浜方面の眺望もあります。














赤倉岳を下りて出発地点への戻りに入ります。
道中は急坂区間が2つほどありました。
大倉岳→赤倉岳の順番の場合、この急坂区間は下りになります。
しかし膝などが悪い人の場合、体への負担を考えれば急傾斜区間は登りになった方が楽だと思うので、ルートについては適宜選択するべきかなと思います。















時刻は16:12分。
出発地点まで戻ってきました。
赤倉岳からここまでの途中に、袴腰岳へ続く林道へ到達する二股分岐というものがあるはずで、それなりに注意しながら歩いてきたのですが、わかりませんでした。
見落としたか、踏まれなくなって不明瞭化したかのどちらかだと思います。














水田地帯まで戻って来ました。
当初は袴腰岳に登るつもりでしたが、プランを変更して大倉岳・赤倉岳に登る事ができました。



大倉岳頂上からは、この水田地帯が意外なくらい遠くに見えていました。
袴腰岳はこっちよりももっと林道区間が長いので、水田地帯は更に遠くに見えるのではないかと思います。
吹越烏帽子岳もそうでしたが、標高5~600mの山でもひらけているので眺望が良かったです。
個人的には何と言っても赤倉岳から七里長浜方面の海が見えたのに感動でした。


登山道について、大倉岳までは問題ないのですが、大倉岳から赤倉岳の間に踏み跡が薄いというか植生の繁茂で踏み跡が見つけづらい区間があって、難しい部分でした。



ここで少し休んで帰ろうとしたら雨が降り出して来て、それも雷を伴った強い降りになり、1時間以上の雨宿りを余議なくされました。
でも山登りの最中じゃなくてよかったです。

木の下に 地蔵となりて 雨宿り





今回は大倉岳・赤倉岳編でした。






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大倉岳・赤倉岳編

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