こんにちは。
今回は2015年11月に行ってきた竜泊ライン編です。
竜泊ラインは国道339号線の竜飛崎と小泊を結ぶ道路ですが、この泊という字については平成の大合併があったため、今は中泊の泊という意味で良いのかも知れません。
この辺は基本的には竜飛崎に行っていれば自分の中では満足だったのですが、NHKのにっぽん縦断こころ旅で火野正平さんが自転車で通ったのを見て、その時の良い景色の道を自分も走りたいとずっと思っていたので今回の自転車行につながりました。
竜飛崎へは2014年11月に訪れており、今回の竜泊ラインは2015年11月でちょうど1年後という事になります。
さて出発。
例によって国道280号線蓬田バイパスです。
11月という事で朝の気温が低い!さ、寒い・・・。
この日の最低気温は2℃くらいだったと思います。
冬に入ってしまえば2℃というのはむしろ寒くない部類なのですが、入る前はめっぽう寒く感じます。
バイパスにある温度表示は0℃を示していました。
時間は朝6時半少し前。
まあもう少し早い方がよかったですね。何せ暗くなるのが早いですから。
蓬田三山。
結局2015年はどれにも登らなかった。
今年は登りたい。登るぞ。
バイパスの終点が近づいてくると現れる北へ一直線三村申吾。
三村知事の名前までセットで読んだ方がしっくりきます。
外ヶ浜町。
ここを左折して県道12号線へひとまず乗りましょう。
朝陽が登り始めました。
寒くても、太陽が顔を出していると日差しの暖かさが加わるので助かります。
県道12号を西進し大平山元遺跡まで来ました。
遺跡の朝。
さて間もなく今別町へ抜ける県道14号線との分岐になるのですが、どうしようか?
最初は県道14号を選択して今別町から竜飛崎へ向かうルートを考えていたのですが、この時間帯の車の流れがほとんどそっち側へ流れていたので、交通量の少ない方をという事でそのまま県道12号線やまなみラインを西進するルートを取りました。
この選択は正解でした。
左車線を通る車がほとんどなく、快調なペースを維持しながら走れました。
という訳で自分が思っていたのよりも早く十三湖まで到達しました。
七里長浜編でやまなみラインを外ヶ浜への戻りで通った時はやたら長く感じたのですが、本当に良いペースで走れてあっという間でした。
この辺の地名がちょっとわからないのですが、今泉という所を過ぎた辺りでいいのかな。
県道12号から国道339号線に連結して少し行った所で、十三湖がパアーッと見渡せます。
つがるノスタルジック文学コースの案内板。
ふむふむ、確かにここから南下すれば金木町もありますね。
どおーーん!
どうです、やや幻想的なお岩木山。
うむむ、天空の山みたいではないか・・。
岩木山は平野にある山だけあって、本当に色々な所から素晴らしい見え方をしますね~。
先ほどの所からそのまま国道339号を西進すれば日本海岸に着くのですが、その間に道の駅十三湖高原があり、そこの区間は七里長浜編で交通量が多くて道の両サイドの幅も余裕がなかったと記憶していたので、あらかじめ調べていた迂回ルートを通りました。
この画像の林になっている向こう側が国道339号線ですが、こっちの迂回ルートは交通量が少なく快適でした。
迂回ルート終点から再び国道339号線に合流すると旧市浦村地区。
大沼公園を通過し少し行くとこの分岐に到達します。
左折なら十三湖や七里長浜方面。右折は竜飛、中泊方面。
右折します。
竜泊ラインへ向けて北上します。
すると右手に日本むかし話に出てくるような山容の山が見えて来ました。
靄山(もややま)です。標高は150mほど。
今回はこの靄山にも登るつもりで来ました。きれいな形の山ですね~。
右手にし~らうんど海遊館。
タラソテラピーを体験できる施設だとか。
タラソテラピーというのは海洋療法と訳せるらしく、海水や海藻などのミネラルを利用して健康増進を図るものみたいです。
これから向かう方角。
出っ張ってるのが権現崎です。
この部分の出っ張りは地図で見ると半島と言ってもいいような感じですね。
実際、小泊半島という使い方がされているのもネット上では確認できます。
さて靄山に登るべく、金木高校市浦分校のバス停から山側へ入って行きます。
この鳥居の左手に金木高校市浦分校が建っています。
靄山へはこの鳥居をくぐって登り始めます。
第二の鳥居。
朱塗りが剥げて歴史を感じます。
道中は結構な急坂です。
堆積した落ち葉を踏みながらの登山。
標高152メートルの靄山山頂に到着。
立派な標識ですね~。
山の裏手からも登るルートがあるみたいです。
標高は152メートルですけど、意外なくらい下界が小さく見えます。
これから行く先。
こっちは来た方。
七里長浜の奇麗な弧が見えます。
どっこいしょっ・・・と木のベンチに座り、補給食。
なんと、このおにぎりは青森県産米の新作、青天の霹靂を使用しているですとっ!?
でもこの値段で出せるのか?
話題になった晴天の霹靂ですが、実はまだ食べた事がありません。
こういうのは家で炊いて食べないと違いがわからないと思うので、一度買ってきて食べたいと思っております。
30分ほど休憩して、山を下ります。
ほんとに結構急なので気をつけねば。
金木高校市浦分校ではおそらくこの靄山に体育の授業かなんかで一度は登ったりするんでしょうね~。
北上。
竜泊ラインは冬期閉鎖対象区間。
今年は11月は比較的気温が高かったので、1週間ほど閉鎖開始日を延長したようですね。
それで11月20日から閉鎖開始となったようです。
こういう実況を見ながらの柔軟な対応はありがたいですね。
小泊半島まで来ました。
ガードレールの模様がイカになっています。
ご当地ガードレールって言うんですかね、その地域にちなんだデザインにしようという事になったんだと思います。
「ガードレールの模様は何がいいべか」
「小泊だばイカでねか」
「イカだべな」
まあこういう議論がなされた事が推測されるのであります。
ちょっと道を間違えて山あいの道に入ってしまいました。
展望スペース的な所に碑が建っていました。
この辺にも太宰の影響があるんですね~。
ところで小泊半島は新しい橋とかがあって雰囲気も良さそうで、一周ぐるっと回ってみたいなと思いました。
時間があったら行ってみたいですね。
小泊地区の中心部からいよいよ竜泊ラインへ突入します。
最初、りゅうどまりラインと読んでいたのですが、正しくは、たつどまりラインのようです。
うーん、この看板の夕日がいいですね~。
途中、小泊ダムの案内看板を発見。
ここでもやはりイカが描かれています。
看板に文字だけだと何か無機質で寂しいので、イラストでも入れようという話になったんだと思います。
「看板の絵は何がいいべか」
「小泊だばイカでねか」
「イカだべな」
とまあ、こういう議論がなされた事が推測されるのであります。
ちなみに小さく青森県・小泊村となったままですが、まあ別に直さなくてもいいんじゃないかと思いますw
山道を抜けると海が見えてきました。
ここは折腰内オートキャンプ場とありました。
シーズンオフなので営業はしていないようでしたが、なかなか立派な建物ですね~。
臨海キャンプ場ですね。
反対側には道の駅こどまりがあります。
こちらも通年営業はしていないようでシーズンオフとなっていました。
季節外れのせいか、静かで落ち着いた雰囲気でした。
砂浜。
良い感じですね~。ここはやっぱりどっちの方向にもしばらく町がない立地だからこういう独特な落ち着いた雰囲気なんだと思います。
季節外れの夏泊とはまた違う感じです。
草むら。
自分が小学生の頃は近所にこういう草むらが結構あって、遊び場のひとつでした。
かくれんぼしたり虫を観察したり地面を掘って宝探しをしたり。
タンポポの綿毛を吹いて飛ばしてやるという事もよくやりましたね。
今では建物が立っていたりアスファルトで舗装されてしまって、草むらは激減しました。
なんかこう、今の小学生ってかわいそうだな~って思います。
僕らの頃はファミコンの全盛期で、ファミコンでも相当遊びましたが、それを上回るくらい外でも遊びました。
龍飛まで18km。
この看板、竜と龍が使われていて、統一されていません。
どっちが正式とかあるんですかね?
竜飛なのか龍飛なのか。
津軽国定公園、青岩。
これ看板が立っているから写真に撮ったんですけど、肝心の青岩がどういうものなのかという意識が欠落していて、探さなかったんです。
うっかりだったなあ。
砂浜日本海。
うーん、どうもこの辺は人里離れているせいか、静かで落ち着いた雰囲気がありますね。
いいなあ。
沖合に島影が見える。
最初は艦船かなと思ったのですが、あまりにも大き過ぎますね。
そういえばこの辺に離島があったよな~と思いつつ。
地形に沿って道が続く。
良いラインですね。
ガードレール役の鉄線が錆びていました。
海のそばですからねえ。
でもしっかり固かったです。
右手に七つ滝が出現。
ほおー、こんな所に滝があるんですね~。
しかもなかなか立派な滝ですね。
七段の多段式になっているんですね~。
うーむなるほど。
秋の七つ滝動画です。
青森は雪が降るので季節によって水量の違いがありそうですね。
岩肌のあんな所にも花が咲いております。
文字消えかかってますけど、七つ滝公衆便所とあります。
つっかえ棒がしてあって、トイレもシーズンオフでした。
登り始めが見えてきました。
右手にみちのく松陰道入口。
このみちのく松陰道という文字は見た事があって、確かあじさいロードの途中に分岐点があったような気がします。
熊目撃情報ありの看板も立っています。
片刈石林道の標識。
この辺にはたぶん熊のものじゃないかと思うんですが、フンらしきものがあちこちに落っこちていました。
登り始めます。勾配12%・・・はい。
しかし、登って行く道筋が見通せて良いですね。
冬期閉鎖のゲート出現。
期日になるとここが閉じて冬期間の閉鎖となります。
ゲートのすぐ隣に下に降りて行ける階段がありました。
親水場所でしょうね。なかなか気持ちが良さそうです。
こういうのは竜飛崎にもありました。
眺瞰台までの11kmの登り区間。
自分の経験ではこれほど長い登りは初めてだと思います。
壁のようにも思える坂ですが、意外にも近くに行ってみると見た目ほどではないという事が多いです。
途中に草むらがあり、大きな石がありました。
ドラクエのような雰囲気だな~。
来し方。小泊岬でしょうか。
迫力ある自然が目の前に存在していました。
ちょ、眺瞰台にとうちゃこ~・・・ゼエゼエ。
なんとか辿り着きました。
いやあ、しんどかったです!
画像の数が少ないのであっという間みたいですが、実際はじわじわした長~い登りの連続でした。
石碑。
展望台へは117段の階段を登って行きます。
うーん。
ここまででもう相当へばっている下半身にその段数はきついぞw
展望台に到着。
きつかった。
おおー。
龍飛崎が見えました。
そして向こうには北海道が見えました。
地図盤という感じだろうか。
これを見ると北西方向に松前大島と松前小島という二つの島が存在している。
ここに来る途中に見えた島影はおそらくこのどちらかなのだろう。
盤の半分ほどが破損して欠落しているので直して欲しい。
ここは観光で訪れる人も多いでしょうからね。
この高さまで来るとお岩木山も見えた。
おーかーを まーくー さーかーのーみぃーちぃー
The long and winding road.
30分ほど休憩して、下りに入りました。
ぐるぐると静かに回る大型風車。
外ヶ浜町まで下りてきました。
2014年に訪れた竜飛崎編を見るとここにゲートが設置されていたのですが、今回行ったらゲートが無くなっていました。
これにて、竜泊ラインの走破を完了しました。
あじさいロードを通って帰ります。
あじさいロードの途中。
ちょっとわかりにくいですが、道路奥に見える物はサルです。
サルが数匹、左側から右側の林の方へ横断していました。
他の場所でも左の草藪からバサバサバサッ!と音がしてサルが出てくる所に出くわし、ビクッ!としながら通過しました。
この辺りはやっぱり猿が多いんですね。
あじさいロードを下りてからは平舘へ向かって海沿いのルートで帰りました。
もう全く体力が残っていなくて、疲れ果てながら走っていました。
という訳で今回は竜泊ライン編でした。
いやもう、登りで体力を使い果たしました。
勾配自体はそんなにきつくないんだと思いますが、如何せん長い。
眺瞰台近くでは乗車姿勢なんてあったもんじゃないような、ヒイコラ漕ぎで乗っていました。
しかし、驚くべき事に、この竜泊ラインを含めた津軽半島を回る自転車イベントというのがあるんですね。
小国峠~あじさいロード~竜泊ラインを通って五所川原の克雪ドームに戻るというコース。
しかもそれでタイムを競うというんだから、どんな体力してるんだw
あじさいロード自体も長いじわじわとした登り坂が続くというのに・・。
自分も自転車イベントとかには興味があるのですが、何やらチェックポイント毎に時間制限があるらしく、それ以内でポイントを通過できないと失格になるため、まあ自分は失格になると思うので参加しない方がいいですねw
ゆっくり走りたいw
特に今回の中泊や折腰内の海岸の雰囲気は好きだったので、ほんとにゆっくり通過したい。
さて今回で津軽半島はほぼ走破したという事になります。
夏泊半島も走破済み。
青森県の形を見た時に、残るは鰺ヶ沢方面と下北半島とその付け根の両側の海岸線が未走破です。
まあ別に青森県の外周を走破するという目標がある訳ではないのですが、下北半島の付け根の両側は何とかなりそうだとしても、下北半島1周というのは自分の体力では日帰りでは到底無理で、どうしてもまとまった日数が必要になるでしょう。
でも大間とか仏ヶ浦とか恐山とか、行ってみたい所はあるんですよね~。
なので機が熟すような事があったら、せっかくだしチャレンジしてみたいですね。
あの下北半島の左辺、国道338号海峡ラインは自転車下りて押しになるだろうけど・・・。
あそこは一度車で通った事があるんですけど、カーブがきつくてセンターラインをはみ出したりしてここは自分には危ないと思い、途中で連結する県道で戻った道なんです。
車の運転ヘタだからねw
うーん。
断片的に残っている記憶を探ると、あれ自転車で登れるような勾配じゃなかったと思うなあ・・・。
と思って調べてみたら、やっぱり自転車で走破している方のブログがヒットしますねw
もうほんとに、すげー、しか出てこないです。
ま、絶対無理、という場所ではないらしいな。
だけど、あそこを走破している方たちと自分の脚力を比較すると大きな開きがあるのは間違いないだろうから、雪が溶けたらすぐに挑戦!なんていうのは無謀でしかないな。
精進したいと思います。
今回は竜泊ライン編でした。
陸奥湾一周はいかがですか?
返信削除おお、その発想はありませんでした。
削除陸路での陸奥湾一周って、新鮮ですね!
下北もむつ市~脇野沢までなら平坦な道ですからね。
でも日帰りだと、平舘~野辺地辺りまでが体力の限界な気がしますw
今年は下北方面に行ってみたいなあ。