こんにちは。今回は2013年の9月に行ってきた七里長浜編です。
七里長浜はつがる市にありますが、何で七里長浜にしたかというと、東奥日報が月刊で新聞と一緒に発刊している東奥ライフだっけかな、そういう地域情報誌みたいなのがあるんですよ。
それでいつだかの号で、つがる市が紹介されている回があったんですね。
それでそこで紹介されていた、つがる市のベンセ湿原に魅力を感じたので、行ってみようと思った次第。
ベンセ湿原では6月頃にニッコウキスゲ、その後にノハナショウブが楽しめるそうです。
まあ今回も、行こう行こうと思っていて結局ずるずると後手を踏んでしまって9月下旬に訪れたため、どちらもシーズンは終わっていたのでありますが(汗)。
もっとも、自分は植物に全く詳しくないので、ニッコウキスゲやノハナショウブを目の前にしても、
「ほう」とか「おお」くらいの感想しか出てこないだろうと思うのですが(・∀・;)
つがる市に行くのは2度目だと思います。
と言っても、1度目はもう8年くらい前にただ車で目的もなしに通過しただけなので、本格的に目的地を定めて行くのは今回が初めてです。
ルートは、市内を出発して国道280号線内真部パイパスを北上、県道2号内真部屏風山線に乗って金木町へ入り、そのまま西進してつがる市に到達するというものです。
戻りは、広域農道メロンロードを北上、県道12号鰺ヶ沢蟹田線に乗って十三湖大橋を渡り、国道339号線を東に進み、ちょっと寄り道して唐川城跡を経由したあと、そのまま道なりに外ヶ浜へ向かって市内に戻るルートです。
ざっと見て150kmは超えそうだったので、今回はいつものシティ車ではなく、いわゆるクロスバイクと言われる自転車に乗って行きます。
このクロスバイクはすごいもので、シティサイクルに比べるととにかく軽くて速い。
同じエネルギーでも、シティ車で進む距離とクロスバイクで進む距離はかなり違います。
初めて乗った人はちょっと感動すると思います。
さらにロードバイクというものになると、このクロスバイクよりも上級の性能を持っています。
ただ弱点もあって、衝撃吸収性や乗り心地に関してはシティ車の方が一般的には上かも知れません。
またタイヤの細いモデルも多く、そうなると、ヨコの動きというか、シティ車なら比較的容易にできる段差の乗り上げというのが難しくなります。
フラットで路面状態の良い所に向いている自転車だと思います。
では出発。
朝6時位ですかね。まずは市内を北上して国道280号線の油川地区の信号。ここを左折してバイパスへ向かいます。
正面が内真部バイパス。北海道新幹線の高架も見えますな。天空には早朝の月が。
内真部バイパス。ここから先は両側に水田が広がります。
朝は気持ちいいですねー。
稲刈りが進行中。刈り終わった稲わらをこうして束ねてあるのは田園風景のひとつ。
さすがクロスバイク。ここまでスイスイと来ました。と言っても時速20kmくらいですが。
時速30km以上で巡航できるロードバイク乗りの人は大抵ヘルメットを着用していますが、自分は着けていないのでスピードはこのくらいで。
ここの交差点を左折で県道2号屏風山内真部線へ乗ります。
十三湖までは53km。まあのんびり行きましょう。と思ったけど、県道2号の山越えの道路状況がわからないので、実は早くこの峠区間を越えてしまいたいと思っていたのです。
まあ主要地方道なので、路面状況が厳しいという事はないと思うのですが、交通量とかも気になりますし。
県道2号のヘキサ。新幹線の高架をくぐります。
最初の方は、こんな感じでした。
大山祇(オオヤマツミ・オオヤマヅミ)神社奥宮。大山祇とは日本神話に登場する神だそうです。
ここから奥へ上がっていくようです。
ここは眺望山の東側登山口。眺望山は梵珠山とともに県民の森に指定されているそうです。
眺望山の標高は162mになっているので、登山というよりはちょっとしたハイキングという感じになるでしょうか。
反対側には、このような立派なトイレが設置されていました。
あじさいが咲いていました。シーズンは終わり頃でした。
県道2号は冬期通行止めの区間があります。その東側のゲート。
良い感じです。
登り区間。最初は十分凌げそうな勾配でしたが、ここにきて勾配10%。ギアを最も軽い組み合わせまで下げて、やっとで登り切りました。
五所川原市のカントリーサイン。この辺が峠で、あとは下りが始まります。
ここまでの交通量ですが、青森市側から五所川原市側へ向かう車は数台程度でした。しかし、五所川原市から青森市側へ向かう車は通勤の関係か結構ありました。
なので朝、この県道2号を通過するなら、青森市側からのほうが断然良いです。
視界が開けている区間。月がまだ見える。
途中で分岐があり、小田川ダム方面へ行ける模様。
沢を渡る橋がいくつか出現しました。
鹿の子川溜池、だそうです。
一番上の文字が読めない・・・。
あぶない!ここで遊んではいけません。という事らしいですが、ここまで遊びに来る子供はそんな多くないんじゃないかな。いや、ここで遊ぶ子供がいるから、こういう看板を立てたという事か。
西側ゲート。ここまでが冬期通行止めという事ですね。
青看。一瞬、吉良市がどこかの市に見えてしまう。
岩木山が見えました。ここの眺めは良かった。
近くの家のおじいさんが山に向かって柏手を打ち、拝んでいました。わかるなあ。
快晴です。
岩木山周辺は平野になっているので、様々な所から岩木山が見える。
おいわ~~~き~~やま~~~~よ~~~。
ちなみにこの川は、岩木川です。
岩木川が津軽地方を流れる。
水田地帯を通る、半ば農道のような存在の県道2号。
いさぎよく、まっすぐ海に向かって伸びている。
緑が見えている向こう側が、日本海です。
津軽地方の風景。岩木山と田園。
高山稲荷神社。沢山の鳥居が連なる事で、知っている人は知っているのではないでしょうか。
左折して県道228号に乗ると、いよいよ海が近づいてきます。
おや、何やら大きな鳥居が・・・∑(・∀・;)
どーーーんとそびえる、大鳥居。自分はこんなに大きな鳥居を見たのは初めてでした。
これは高山稲荷神社第一鳥居であるようです。すごいなあ。
「つがる市」のデリニエーター。
広域農道「メロンロード」はひたすらの直線路が続いています。
そしてベンセ湿原周辺には、沢山の沼がありました。
案内看板。ここを奥に進んで平滝沼に行ってみます。
スッと天に一本、避雷針でしょうか。
ここからも、津軽富士が見えます。そして何か立っている、あれは・・・?
平滝沼はヨットやウィンドサーフィン、釣りなどが楽しめ、冬は氷の張った上からワカサギ釣りも楽しめる・・・と案内看板に書いてありますな。
ほうほう、ウィンドサーフィンですか。そしてここではどういう魚が釣れるのだろう。
平滝沼。広いなあ。
平滝沼をあとにして、ベンセ湿原へ向かいます。やはり直線路。
平滝沼から見えたこれは、風力発電の風車でしょうか。
羽根がぐるぐると旋回しているのですが、その影が道路に投影されて、何とも迫力がありました。
「木造町」のデリニエーター。
つがる市は、木造町・森田村・柏村・稲垣村・車力村の1町4村が合併して出来た市です。
ベンセ湿原にとうちゃこ。ここには駐車場とトイレがありました。
はてしかし「順路」が左右に二つ・・・どっちから行けばいいのかしら状態になりましたが、右へ進みました。
ふんふんふーん。
季節はずれなので、花はご覧の通り終わっていました。
お岩木山。
ベンセ湿原の案内看板。
真ん中に板の渡しが続いているのですが、この時は湿原の水が浸水している状況で先には進みませんでした。
うーん。花の季節に来たら、これはさぞかし気持ちの良い風景が広がっていることでしょう。
ベンセ湿原の近くに、出来島最終氷期埋没林なるものがあり、地図で見て気になっていたので寄ってみました。
砂浜の海岸に出ます。向こうは日本海だー。
消波ブロックが続く。
これが埋没林、というもののようだ。
ほほう。とすると、とてつもない昔、ここには木が生えていたという事ですな。
サーフでは、投げ釣りをしている人がチラホラいました。
この季節だと・・・シロギスやカレイかな?
砂浜。海は、怖さもあるけど、いいものでもある・・・。
日本海。この海の向こうは、異国です。
海の音をどうぞ。
もうひとつ。
写真ではわかりにくいのですが、とてつもなく大きなカマキリが、建物の壁にくっついてました。
亀ヶ岡石器時代遺跡の遮光器土偶の像。 この亀ヶ岡の土偶は、日本でも最も美しい部類の土偶だそうです。
寄りたい所があったので移動。
これです。これはつがる市のキャラクター「つがーるちゃん」(・∀・ ) これを見たかった。
ここは村おこし拠点館「フラット」という施設です。まあ簡単に言ってしまえば道の駅のような所です。
横顔のつがーるちゃんw
この「チラッ」感が好きですw
フラット館内には展示品や物産、食堂などが併設されています。色々見たのですが、さすが産直というか、売られている農産物や加工品などはどれも新鮮で美味しそうでした(^ω^)
野菜や果物とかはひとつひとつが大きくて、色あいもよく、値段も安い!!羨ましい。
食堂で特産のそばでも食べようと思っていたのですが、日曜日の昼時という事もあって満席でした。でもソフトクリームなどは持ち帰りできるので、これまた特産のメロンを使ったメロンソフトを購入。外の芝生に座って食べました。
うん、メロンの香りがしましたよ。
フラットをあとにして、高山稲荷神社へ。帰ってからわかったのですが、あの鳥居が幾つも連続している場所はここから入って行けるようでした。しかしこの時は立派な建物に気後れしてしまい、探し回る事ができませんでした(´;ω;`)
しかし、ここからは目的地、七里長浜へ出る事ができるのです。
このアプローチの感じが好きですね~。
視界が開けて、見えた。砂浜と、日本海。
はああ・・・水平線だ。
北の方角。
この斜面の、踏み跡が出入り口。
砂浜海岸。
おや、しょぼーんじゃないか。しばらくここで休んでいこう。
七里長浜。いい所だ・・・。
自分が来た時は若者4人ほどが釣りを終えて引き上げる所で、まもなく自分ひとりの貸し切り状態になった。贅沢だあ。
メロンロードは長い長い直線路があるため、めっちゃ飛ばしてたり音がやかましいバイクや車もいたが、ここは道路から離れてる所にあり、そういうガソリン車の騒音はシャットアウトされていたのでよかった。
ここにあるのは自然の音だけだ。それが何より気を落ち着かせてくれた。
海の向こうは、異国。そうすると、ここは国境の海ということになる。
この海のずーーーっとずーーーっと向こうにも、人がいて、国があって、生活があるのだ。
中央部分に、転がっている貝を集めてみました。
わたしのみみは かいのから うみのひびきを なつかしむ
漂流物の文字が、国境を感じさせる。
ここら一帯はハマナスの植生があるという事だ。とすれば、これはハマナスの花という事でいいのだろうか。
ハマナスは確か、県の花ではなかったかな?
海岸付近の植生。
うーん。独特の風景ですねえ。
こういう所を進んできたのですが、これ、となりのトトロのメイちゃんが小トトロを追いかけていくシーンの場所に似てませんか?
戻りに入りました。メロンロードをひたすら北上していきます。
浜の明神。
明神沼。ここは何か、名前の通り神的な雰囲気がある所でした。
十三湖河口側。
うーん。いつも見ている青森市の湾内とはやはり、雰囲気が違いますね。
湖方向。しかし広がりのある風景だなあ~~~。
そしてここには中の島ブリッジパークがあります。8年くらい前に来た時も混んでいましたが、今日もその時と変わらずにめっちゃ沢山の人がいました。
案内板。ここに記載されている唐川城跡展望台を目指します。
唐川城跡展望台とうちゃこ~~~ゼエゼエ。
道中の写真はありません、というか、正確には坂道続きで取る余裕がなかったのですが、結構な坂道を登って行きます。特に最後のほうにきっつい勾配があって、県道2号の10%よりもきつかった(・Д・;)
唐川城跡。
展望台からの眺め。ここの眺めも良かった。かつて安東氏の戦国期には、この高い位置にある城から物見をしていたのだろう。
さて時刻は午後4時近く。9月も限りなく下旬だったため、早目に戻らないと暗くなってしまう。
予定からすれば、1時間近く後れを取っていたのである。
と思いつつも、途中、大沼公園というものがあり、そう滅多に来られる場所でもないと思ったので寄ってみた。
日曜日だったが、人影はなかった。
ここは今でこそ五所川原市の一部なのだが、かつては市浦村という村だった。
この写真からも感じるのだけど、何というか、この辺り一帯は昔の雰囲気が残っているような気配がする。
大沼公園にあるこの橋は、屋根付きのものとしては日本一の長さらしい。
木の板が歩くたびにゴトッゴトッと鳴り、歩いてる感がしていい。
寒いだろうけど、冬に雪が降るなか、この橋からの眺めは良いかも知れないと思った。
とにもかくにも、今日は晴天でよかった。
さあ、戻ろう。
これは蟹田に到達して、蟹田川沿いの道から撮ったもの。時刻は午後6時11分。
大沼公園を発って 県道12号をひたすら東進したが、この県道12号が何もなさ過ぎてきつかったw
また道の駅十三湖高原付近は交通量があり、難儀した。
蟹田に到達した頃は疲れがきて、蟹田川沿いの道を自転車から降りて歩いた。
フラットで買った乾うどん。右の商品のほうにはつがーるちゃんのシールが貼ってあります。
やっぱりなかなか良く出来たキャラクターですねー。うまく、ちゃんとした一つのキャラクターになってる。
牛蒡めん美人は、確かに牛蒡の香りがするうどんでした。他にも色々買いたい物があったけど、自転車の積載では無理でした。しかし道の駅とかを見てても思いますが、こうした類の施設の商品というのは今は凄いですね。ほんとに買いたい物がいっぱいです。
くー。しかし、フラットのとろろそば、食べたかったなあー><
それらも含めて、またいつか七里長浜などを訪れてみたいです。
今回は、津軽地方沿岸部の魅力に触れる事ができた自転車行でした。